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非常用持出し袋と専用備蓄・日常備蓄を組合わせる

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備蓄は継続しなくては意味がありません。ただうっかりするとすぐ怠ってしまうもの。
管理人は2008年頃から災害に備えた備蓄を意識し試行錯誤してきましたが、それでも非常用持出し袋の定期確認すら忘れることがあります。

ここから先は、管理人個人の備蓄体制をベースに、無理なく続けられ無駄も発生させない方法について考えていきたいと思います。

備蓄にあたっては、大きく3つにわけて考えています。

外部用非常用持出し袋自宅が被災し外部に避難する際、最低限必要となる食料・水・懐中電灯・防寒具などをすぐ持ち出せるよう、リュック等にまとめて入れておくもの。
屋内用日常備蓄日々の生活の中で消費している米や調味料、トイレットペーパー等の生活用品を常に一定以上買い置きする習慣を定着させ日常的に使いまわしながら備蓄する。
専用備蓄飲料水や長期保存可能なアルファ米・レトルト食品、マスクなど特定の衛生保険用品や日用品を、日々消費する食材・生活用品とは分けてストックしておく。

外部に脱出して避難する場合の「非常用持出し袋」と、災害発生後に自宅内で長期避難生活をする場合に必要となる「日常備蓄」「専用備蓄」の3つです。前者は被災後の短期的なニーズ、後者2つはより長期的なニーズにこたえるものとなります。家の被災状況や、被災エリアの広さなどによっても、どちらが必要になってくるかは変わります。

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非常用持出し袋については、パッケージになったものも販売されていますし、一度準備すれば年1回程度の中身チェック&入替で済むので難しいことはありません。

一方、日常備蓄と専用備蓄は、何をどうストックするべきか、どう管理してゆくかを考え実践してゆくのは結構難しく、各家庭ごとで考え、継続するための工夫とルール作りが必要になってきます。


非常用持出し袋

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「いざという時に、実は持ち出せなかった・・・!」

そんな災害体験者の声も多い非常用持出し袋。
確かに本当に緊急で避難しないといけない状況では、家族やペットなどを連れ出すのが精いっぱいで、寝室の奥のどこかに埃まみれで転がっている非常用持出し袋を引っ張り出す余裕がないことも多いと思います。

一方、もう少し時間的に余裕があり、自治体の避難勧告・指示などで避難所に移動する場合、リュックなどに最低限必要なものを詰め込んで移動しています。

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そんな時、「ああ、あれも持ってくるべきだった・・・」など後悔しないためにも、落ち着いて準備ができる時に、必要と思われるものを想定し詰め込んでおくことには意味があると思います。

袋自体は別に非常用持出し袋用のものである必要はありません。
専用の袋は耐火性・防水性も高いので確かにいいのですが、普段使い慣れているデイパックなどでもいいでしょう。

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私は旅行時に愛用している18Lデイパックを非常用持ち出し袋にしています。
その中に同じくらいの大きさの紐付きビニールバッグを入れ、最小限必要なものを詰め込んでいます。

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普段は部屋の片隅にそのまま置いて、旅行に行く時には中身をビニールバッグごと取り出し、帰宅したらまたその非常アイテム一式を詰め戻す感じです。ビニールバッグ自体も背負うことができるようになっています。

そのほうが部屋の中に自然に置いておけますし、使い慣れたバッグならいざという時すぐ背負って外に行けるからです。

  • 家族一人一個非常用持出し袋を用意
  • 普段使い慣れたリュックを非常用持出し袋兼用にする
  • いつも目に入る場所に置いておく
  • 中身はインナー袋に入れ、それごとリュックに入れる
  • 濡れたら困るものはジップロックに小分け収納
  • 重くなり過ぎないようにする(缶類は避けるなど)
  • 年一回中身をチェックする


自宅避難と流通麻痺に備えた備蓄~日常備蓄と専用備蓄

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災害後、自宅が被災していなかったり、あるいは一階は住めないけど二階なら寝起きできるという場合、自宅で避難生活を送ることもあるでしょう。小学校の体育館など大勢が限られた空間で寝起きをするのは非常にストレスもたまります。小さなお子さんや障害を抱えた家族がいる場合なども、自分たちのペースで生活できる自宅へ戻るケースもあるようです。

支援物資が個別住宅まで行きわたるには時間もかかりますし、また被災していないエリアであっても、大都市圏や広範囲で大地震が発生した場合には、流通麻痺によりスーパーに行っても食料品も生活用品もないという事態も考えられます。買い占めがさらにそれに拍車をかけます。

たとえ外部から調達してこなくても、家の中にあるもので1~2週間、可能ならそれ以上家族全員が生活できるよう、家の中の備蓄もしっかり考えなくてはいけません。

「1週間分くらいなら買い物いかなくても大丈夫」

という家庭も多いと思いますが、停電・断水の可能性も考慮する必要があります。
都市ガスの場合、ガスも停まる可能性があるでしょう。

日常生活の中で少し多めに食料や生活用品をストックしておくことでいざという時に備える「日常備蓄」の他、例えば水だけあれば調理できるアルファ米やミネラルウォーターや簡易トイレなど、災害時のために専用で備蓄しておく「専用備蓄」も用意しましょう。

「備蓄用は完全にわけちゃったほうがいいのでは」

という意見もあると思いますが、家族全員が1週間以上生活できるだけの長期保存食品・水・生活用品を完全にストックとして保持しておくのは大変です。保管場所も必要ですし、期限が近付いた時の消費も結構大変です。一部は切り分けつつ、米や缶詰、トイレットペーパーやサランラップなど、日常生活の中で常に余分に買い置きをして回転させてゆくほうが、無駄もありません。


日常備蓄

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日常備蓄などというと大げさな気がしてしまいますが、要は「買い置きしておく」ということです。それも単なる買い置きではなく、災害時に必要になるだろうものについては意識して重点的にストックを用意しておきましょう。

ポイントは、早めに日常備蓄リスト作成することです。
災害備蓄という観点から「これは必要」というものを、ある程度絞って書き出し、どのくらいストックをしておくか考えます。

ただこれ、管理人自身もそうですが、気付くと「今ある袋が最後」になってしまうことが多々あります。つい忘れてしまうのです。食材の置き場所はどの家庭でもだいたい決まっていると思うので、習慣付くまでは、「常にあるべき個数・量」を小さなメモに書いて棚や容器に貼っておくという方法もあります。

たとえば・・・

●米・・・・10キロ以上
●缶詰・・・20個以上
●サランラップ・・・2本
●大豆・・・2キロ以上

など。

毎日使いながら規定の数量より減っていることに気付いたら、次の買い物の時に買い足す。
備蓄にはそんな「見える化」が有効かもしれません。

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またよく「台所にそんなスペースがない」という方もいます。
食材はすべて台所に置かなくてはいけないという思い込みを一度捨て、押入れを大掃除して衣装ケース一個分くらいの空間を作ることができれば、そこを食材保管庫にする方法もあります。狭い台所の収納スペースに無理やり押し込むより、未開封のストック食材はすべてそこというようにすると、実は快適になったりします。


専用備蓄

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災害時のための専用備蓄も必要です。
たとえば上の写真にある簡易トイレ。断水が何週間も続くこともあります。下水道が復旧し、川なども近く水を汲んでこれる環境であれば問題ありませんが、そうでなかったら、自宅トイレにセットして使う簡易トイレなどがあるといいでしょう。

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ホームセンターなどに行けば、防災コーナーで販売されています。
介護用としても使われているものですが、そうでなければ日常生活の中では使わないものなので、こうしたものは専用備蓄として購入しストックしておく必要があります。

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また、日常備蓄の食料品が十分にあっても、停電・断水状況下では調理も思うようにはいきません。両親がともに勤務先にいる時に被災して帰宅が困難になれば、家に戻れたのは子供だけという事態も考えられます。

水を注ぐだけで食べられるアルファ米やレトルト食品、長期保存が可能な缶詰やビスケットなど、日常生活では買わないものも備蓄用として揃えておきましょう。

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