「もっと前に買っておくべきだった・・・」
「これからは、水や米はある程度ストックしてこう」
そう思った方も多かったのではないでしょうか。
今後も、東海・関東エリアなどで大地震が発生する可能性があります。他にも火山爆発や他の自然災害に襲われる可能性もあります。強毒性の鳥インフルエンザなど、新種のウイルスが猛威をふるうこともあるでしょう。
個人・家庭、そして企業で今できる対策としてまず重要なのが、「備蓄」です。
その備蓄は、「いつかそのうち」では手遅れになる可能性もあるのです。
仮に明日の朝、「中国でH5N1型鳥インフルエンザの人─人感染が確認された」とニュースで流れたとしましょう。テレビの特集番組では、解説者やコメンテーターが「外出を自粛し、マスクや食料の備蓄を」と繰り返し呼びかけるはずです。
それから慌ててスーパーに走っても、
恐らく店頭のマスクは売り切れになっているでしょう。
パニックで、必要以上の量を一人で購入する「買占め」も発生します。
食料についても、米や缶詰など長期保存可能なものから姿を消すはずです。
トイレットペーパーなども一瞬で売り切れるでしょう。
そして、つい数日前までは山積みになっていていくらでも買えた商品を求め、あちこちのスーパーや商店を走り回る羽目になるのです。
「本当にそんな事態になるのか?」
と首を傾げる人もいるでしょう。
でも実際に、オイルショックの時には店頭からトイレットペーパーが姿を消しました。視聴率10%台の番組「発掘!あるある大事典」が一回放映した番組だけで、全国のスーパーの店頭から納豆が姿を消したのです。
ひとたび「過剰」な購買行動が起これば、昨日まで当たり前のように売られていた商品はいとも簡単に姿を消します。
今回の大震災でも、そのことを身をもって体験したという方が多かったと思います。
地震の場合、生産拠点や港、道路などが被害を受け、流通が滞ると、モノがスーパーの店頭から姿を一時的に消します。
よく地震では「支援が届くまでの3日分の食糧・水備蓄を」と言われますが、人口密集した首都圏で広範囲かつ甚大な被害が発生すれば、他のエリアからの支援物資がいきわたるまでには、時間もかかるでしょう。
また長期にわたってモノの流通が滞る可能性があるのは、
感染力の強いウイルスなどが発生して社会がパニック状態になる場合です。
ひとたび新型インフルエンザが発生し流行すれば、公共交通機関・企業活動の自粛などにより、社会機能がマヒする可能性があります。
その場合、生産・流通がストップし、
食料から日用品までありとあらゆるものがでまわらなくなるかもしれません。
食料自給率の低い日本では、
「海外からの食料輸入」が止まる影響も大きいでしょう。
単に「感染を防ぐため外出を自粛する」ための備蓄ではないのです。
実際にパンデミックが発生すれば、そもそも外出したって、スーパーはすべて閉店、街中のどこにいってもモノが買えないという事態が発生する可能性もあるのです。
そんな期間がどの程度続くか、
今の段階では予想がつきません。
「あの時、食料だけでも買っておけば・・・」
そんな後悔をしないためにも、今すぐ、可能なら明日にでも備蓄アクションを開始することを強くお勧めします。