大災害はある日突然"ここ"で起こる
2015年9月、東京都は全家庭に黄色い表紙の「東京防災」という防災ハンドブックを配布しました。
その冒頭には大きくこう書かれています。
「今やろう。」
もしも今、東京に大地震が起きたら。そのとき、家にいたら?地下鉄にいたら?真冬だったら?真夜中だったら?ひとりでいたら?守るべきだれかといたら?東京が一瞬にして姿を変えるその瞬間、あなたはどうする?今想像しよう。今正しい知識を得よう。今備蓄しよう。今家族や近所の人たちと話そう。一つひとつの小さな備えが、あなたを守る盾になる。人は、災害と戦える。今やろう。災害から身を守る全てを。
このハンドブック、東京都民でなくても公式サイトで電子版を読むことができます。要点を絞ってわかりやすくまとめた、大人から子供まで対象とした非常に読みやすい本なので、一度ぜひ読んでみることを強くおススメします。
災害が"ここ"で起こった時どうなる?どうする?
地震に津波、洪水などの自然災害の光景をテレビ通じて見る機会は多いと思います。たった一晩で風景ががらり変わり、穏やかな日常生活がすべて破壊された情景には震撼させられます。
「これが自分の街だったら・・・」と漠然と考える方も多いと思いますが、もう一歩進め、具体的に想像を張り巡らせてみてください。
- 首都直下地震だったら
- 近隣で火災が発生し消防車も来なかったら
- 広範囲が被災し食料支援が届かず、避難所の備蓄も尽きてしまったら
- 流通麻痺&買占めで近隣スーパー店頭からすべての食品が消えたら
- 真冬で氷点下の日で、子供が発熱して倒れたら
- 安全な地域に住む親せき宅まで家族全員で歩いて避難するとしたら
その時、必要になるモノ、あるいは家族での決め事、注意することなどたくさん出てくるはずです。冒頭で紹介した「東京防災」もその手引きになります。
自宅やオフィス、あるいはその途上、つまり毎日生活している「ここ」で災害が発生するという前提にたって、具体的に対策を立てましょう。
それも「30年以内のいつか」ではなくもっと具体的に「来週の今日」あたりを仮定してみてはどうでしょう。重たい腰もきっとあがるはずです。
被災地を自分の目で見てみる
実際に大災害に直面した被災地に立ち、その風景を自分の目で見ることには大きな意味があります。テレビの映像越しでは得られない実感が湧くからです。
もちろん被害にあった方からの話を聞くことも、その後の自分自身と家族を守るための防災アクションにつながります。
機会があればぜひ、災害ボランティア活動に参加してみてください。年配の方や高齢者も多数参加しており、体力にあった無理ない作業ができるはずです。個人でも受入れしているところがたくさんありますし、もしあれば、お住まいの地域の災害ボランティアチームが主催するボランティアバスに参加するといいでしょう。活動に慣れた先輩メンバーからもいろいろ学ばせてもらえます。
その体力と自信はないという方には、被災地スタディツアーをおすすめします。
現在でも宮城県中心に、東日本大震災の津波被災地のスタディツアーが開催されており、被災した方からの話を直接伺う機会もあります。
●復興支援情報サイト 助けあいジャパン「復興応援・スタディツアー」
そうした体験が、いざという時の自分と家族の命と安全を守ってくれるはずです。
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