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首都圏・広域が被害を受けたら流通麻痺も

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備蓄というと、銀色の非常用持出し袋に乾パン缶+ペットボトルの水、あとラジオや乾電池などを思い浮かべる方も多いと思います。

「自宅にいる時間なんて限られている」
「いざという時に持ち出す余裕なんてないんじゃない?」
「避難所に行けば食料も水ももらえるから大丈夫なはず」

そう考える人もいます。

非常用持出し袋は不要!?

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確かに地震で家が崩壊しかかったり、裏山の土砂が崩れて家の中に入り込んでくるような状況では、冷静に非常用持出し袋を担いで避難する余裕なんかないかもしれません。

ただ、河川氾濫で避難勧告・指示がでるなどし、このまま自宅にいると危ないのでとりあえず最低限必要なものだけ持って脱出するというケースもあります。地震の後、少し離れた場所にある避難所に向かわないといけなくなることもあるかもしれません。東日本大震災では本来避難所に指定されていた地区センターなどが平屋で津波被害にあってしまい、備蓄など何も用意していなかった二階建ての幼稚園などに近隣の人が逃げてきたケースもあります。

そんな時、冷え込む夜なのに靴下もびしょびしょ、体温もどんどん奪われていくような状況になってしまわないためにも、非常用持出し袋の中に、防寒シートや厚手の下着など入れて持ち出すことは大切です。100円ショップで売っているビニールレインコートがあるだけでも違うはずです。

また食糧も「一日くらい食べず飲まずでも」と思うかもしれませんが、平常ではない災害時の状況下では普段以上に体力を奪われ、それが致命傷になることもあります。津波や洪水で一階部分が冠水し二階に閉じ込められた結果、救助が入るまでの間、飢えと喉の渇きとの戦いになったという話もあります。

いざという時、たとえ時間があっても、必要なものを漏らさずリュックに入れ逃げ出す冷静さをもった人は少ないでしょう。平時にきちんと、最低限の水や食料、防寒具、情報収集のラジオに懐中電灯といったものを揃えておくことが大切です。

"持ち出せない"非常用持出し袋では全く意味がありません。
家族ひとりひとりの分を用意し、置き場所を工夫し、自宅以外の場所にも「サブ備蓄」をするなどし、いざという時に最低限必要なものを持出せる体制を作りたいところです。


自宅内で長期避難をするケースも想定し「日常備蓄」を

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備蓄アクションで大事なのはむしろ、自宅内で長期避難を強いられた時の食料や水、生活用品の備蓄です。

首都直下型地震や南海トラフ巨大地震では、広域かつ非常に多くの人が被災することが想定されています。自宅が無事でも、また住んでいる地域の大部分に大きな被害がなかったとしても、流通が麻痺して食料も飲料も生活用品も手に入らない・・・という事態になることは容易に想像できます。実際東日本大震災の時にも、関東全域でいくつかの物資が一時的に品薄となりました。

都市部で生活をしていると、停電・断水を長時間にわたって経験することが非常に少ないものです。なので水道をひねっても水がでない日が何日も続く生活がどんなか、具体的に想像しにくいかもしれません。

しかしながら、地下にパイプを巡らせて送水している水道は、大地震で簡単に停まってしまい、また広域で発生するとパイプ修復には非常に時間もかかります。2011年には東北だけでなく、千葉や茨城でも一か月近く断水した地域があります。

食料については、台所のストックで一週間くらい何とかなる家庭が多いと思いますが、ガス・電気が停まってしまうと食べられるものも限られてきます。

米や豆、缶詰、ドライフード・レトルト食品など、災害時の備蓄を兼ねて常に少し多めにストックし、かつ日常生活の中で使いまわしてゆく体制が必要です。またカセットコンロのカートリッジを多めに買っておき、電気・ガスが停まっても数日から一週間は加熱調理ができるようしておきたいところです。

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流通が滞れば、買い占めなどでスーパー・コンビニ・商店の店頭からはあっという間にモノが消えます。
都市部では24時間オープンのスーパー・コンビニも増え、「いつでも買える」便利な環境ゆえ、台所にストックをほとんど置いていない家庭も増えています。

いざという時にガラガラのスーパーを必死に走り回ることがないよう、少し多めの食品・生活用品をストックする「日常備蓄」についてもしっかり取り組んでいきましょう。

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