高性能N95マスク
「N95マスク」は、2003年にSARSパニックが起きた時にマスコミで盛んに取り上げられた、主に医療機関などで使われているマスクです。米国労働安全衛生研究所の「N95規格」をクリアしている認可を受けたもので、ウイルスなど非常に細かな粒子も通さない高性能なマスクです。
新型インフルエンザ対策としても注目されているのですが、
- フィルター性能が高すぎて装着していると息苦しくなる
- 正しい装着をしないと(隙間ができてしまうなど)意味がない
- 一枚当たりの単価が高い
といった理由から、一般の人が「新型インフルエンザウィルス感染防止」目的に着用するのは現実的ではないという声もあります。
なので、備蓄用としては、通常のサージカルマスクのほうがいいと思うのですが、念のため、N95マスクも何種類か買いました。
何種類か実際に試した中で、一番装着感がよく、息苦しさも少なかったのが「AlphaProTech(アルファプロテック)」です。
口との間に隙間を作るため、N95マスクはカップ型になっているものが多いのですが、これは通常のマスクに近い形をしています。
下部分が折り返されたようになっていて、ここのところに顎が入るような形です。
試着する前は「隙間できてしまうのでは?」と思ったのですが、実際にはめてみると、脇の上半分と、下の縁の部分がつながって弧を描く感じになり、かなりぴたっとフィットします。
写真真ん中の弧を描いているところの両端に、細長くて薄い板状のものが入っています。
これが「マジックアーチ」と呼ばれるもので、このおかげで、カップタイプでなくても、マスクと顔の間に多少空間ができて、息苦しさを緩和してくれます。
鼻のところはワイヤーでぴったりと固定。
一般的な不織布マスクの「ノーズワイヤー」は幅10cmくらいですが、このマスクの場合、マスクの端から端までワイヤーが入っています。
実際には、上部角にあるゴムでぴっと両脇にひっぱっているので、別にここまで長いワイヤーはいらない気もしますが、指できゅっつきゅっと押して、顔の形にぴったりフィットさせられるのは、気分的に安心です。
そして、下部~あごのところにも、上部同様のワイヤが端から端まで入っています。
下はゴムでぴっちりというわけにいかず、隙間ができやすいので、これなら安心。
頬から顎の下あたりの、がくっとへこんでいるところでも、隙間を丁寧に指でつぶしていくことができます。
日本人の女性は顔が小さめなので、時に輸入物のカップタイプのN95マスクは、隙間なく装着するのが難しかったりします。そんな場合には、このタイプのものがいいかもしれません。
前の記事│上手に備蓄するコツ
トップページに戻る